「見えないベンチ」からの景色。見えない音、香り、風などを感じてください。
長崎鼻の念願の木は「月桂樹」です
一番高いところから見渡します
木村崇人 「太陽と坐る」
ひまわりの形をしたオブジェの影の下に、人々が座り憩う「自然のベンチ」を生み出す作品です。季節や時間によって変化する影の場所に合わせ、座る位置を変えるたびに、そこで出会う草花や虫などの身近な自然が、生命の営みや循環を教えてくれます。また、満開に咲いたひまわりと枯れたひまわりのシルエットを作品の造形に取り入れ、鑑賞者に自然の一部である人の在り方を問いかけます。
淀川テクニック 「国東半島のラクダ」
四季折々に花や植物が彩り、老若男女さまざまな観光客が訪れる長崎鼻のイメージから構想された作品。本作品は、旅人を運ぶラクダをモチーフにしており、その表面は国東半島で集めた漂流物で覆われています。また、ラクダのお腹にはアーティストが国内で採取した種や植物が置かれています。これらは自由に持ち帰ったり持ち寄ったりすることができ、鑑賞だけではなく参加もできる作品となります。
コンセプト
太陽が顔をだす凪いだ日は、イソヒヨドリが飛んできて防波堤の手すりにとまって、興味津々にこちらの仕事を首を傾げて眺めている。ジョウビタキは自分の縄張りを侵害されたとキッキッと鳴く。コゲラが遠くで叩いている。のったりとした潮騒。夜にはイタチか野ウサギがやって来て足跡を残していった。
ある日、風が少し強くなる。分厚い雲を運んできて、陽がさあっと翳る。ついさっきまではっきりとしていた影たちが、どこかへ行ってしまった。気づくとイソヒヨドリもジョウビタキもコゲラもいなくなっている。風はもっと強くなる。ウバメガシの巨木が揺れる。風はもっともっと強くなる。波は地平線から大声を上げやってくる。嵐になる。狼はとり残される。
長崎鼻リゾートキャンプ場の中央部にある広場に、新たなアートスポット「不均質な自然と人の美術館」が誕生しました。
テクノロジーを介して、自然と人とがインタラクティブ(相互)に触れ合うことをテーマにしたアート作品をお楽しみいただけます。
【開館時間】 10:00~16:00
【休館日】 火曜、水曜、木曜
【入館料】 一般700円 子供300円
レストラン横にあります